
キャットフードの選び方、与え方と同じくらい、キャットフードのあげる量を守ることは大切です。
適切な量を与えることで、猫の健康維持に繋がります。
今回は、1回にあげるキャットフードの量について解説していきます。
1-1.子猫期
子猫期は猫の一生で一番カロリーを必要とする時期です。
この頃は、体重×100〜200kcalのカロリーが必要です。
離乳直後は体重×200kcal、生後半年までに体重×100kcalのカロリーにしていくのが理想的です。
生後半年から1年は猫の体重をみながら、体重×100kcalを維持しましょう。
1-2.成猫期
成猫期は猫の一生で一番活動的な時期です。
しかし、子猫期と同じカロリーを摂っていては肥満猫になってしまいます。
そのため、この頃は体重×70〜80kcalのカロリーにしていくのが理想的です。
成猫用キャットフードに変えると物足りなさを感じる猫もいるので、高タンパク高脂質なものを選んで少量でも満足感を得られるようにしてあげましょう。
1-3.シニア猫期
シニア猫期に入ると運動量が減っていきます。
中には元気いっぱいの猫もいますが、内臓機能は低下しているので代謝は落ちています。
そのため、この頃は体重×60kcalのカロリーで十分です。
シニア猫用キャットフードは成猫用キャットフードに比べて、カロリーがさらに低くなっています。
食事量が減ってきたら、少量でもカロリーが摂れるキャットフードに変えてあげましょう。
2-1.子猫期
子猫用キャットフード 100g/430kcalで計算してみましょう。
1キロの場合、約50g
2キロの場合、約70g
3キロの場合、約90g
が適正量です。
子猫は歯が未発達で胃袋も小さく、一度に沢山食べることが出来ないので、1日3回に分けて与えてあげる必要があります。
ですので、1回あたりの量は17〜30gです。
2-2.成猫期
成猫用キャットフード 100g/415kcalで計算してみましょう。
4キロの場合、約60g
5キロの場合、約70g
6キロの場合、約80g
が適正量です。
成猫になると一度に食べられる量も増えるので、与える回数も1日2回になります。
ですので、1回あたりの量は30〜40gです。
2-3.シニア猫期
シニア猫用キャットフード 100g/390kcalで計算してみましょう。
3キロの場合、約45g
4キロの場合、約55g
5キロの場合、約65g
が適正量です。
シニア猫になると食欲も落ちて歯が弱り、一度に沢山食べることが出来なくなるので、1日3回に分けて与えてあげる必要があります。
ですので、1回あたりの量は15〜22gです。
キャットフードの適正量がわかったら、正しく計量して与えてあげましょう。
キャットフード専用の計量カップは安価で、ざっくり適量を計ることが出来るので、忙しい飼い主さんにオススメです。
計量カップ型のキッチンスケールは、キャットフードをすくいながら正確なグラムを計ることが出来るので、きちんと適量を与えたい飼い主さんにオススメです。
キャットフードを開封した直後に、1食分ごとに小分けして保存しておくと、毎回の計量の手間を省くことが出来ます。
キャットフードの鮮度も保つことが出来るので、試してみてはいかがでしょうか。
今回はライフステージごとに与える量を変える方法を紹介しましたが、猫の運動量や去勢避妊手術後や妊娠中など、猫の変化に応じて適正量を変える方法もあります。
太った、痩せたからといって自己判断で変えてしまうと、必要な栄養が足りなくなってしまう可能性もあるので、困った時は獣医と相談して調整していくのがいいでしょう。