猫ごはんを考える会

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血便が出てしまう猫向けのキャットフード

1.まずは情報収集が大事

体調は排泄物に表れるとよく言われますが、それは猫も同じです。とくに会話ができない分、こういったものから情報を得ることはとても大切で、毎日気にして見ている飼い主さんも多いかと思います。

キャットフードが直接的な原因で血便になる可能性は少ないですが、もし血便になってしまった場合に、キャットフードを見直すことによって症状が改善されるケースもあるのです。
その場合、どこの段階で血がついているかでキャットフード選びの基本が変わってきますので、まずは便から症状を見極める必要があります。
今回は、そんな血便が出てしまう猫向けのキャットフードをご紹介しましょう。

2.便の状態から、愛猫の状態を知る

基本的には、素人目で判断せず血便を見たらすぐに病院に連れて行った方が良いのですが、自分で見られるようになると、緊急性の高いものかどうか、いざというときの冷静な決断に繋がります。

血便の見方としては、ある程度は血の色でどこが出血した可能性があるかを見極めることができます。黒っぽい便は、血を消化して排泄しているために、血の色が黒に変わって便に表れます。
この場合は、そもそも口内に傷があるか、繊維質のものを摂りすぎて、小腸までのどこかで血が混じった可能性があります。

便の中に血が混ざっている場合は、アレルギーによるものと考えられます。どのアレルギーなのかは病院で必ず確認してもらいましょう。表面に血がついている場合は、排泄する直前に出血した可能性が高いです。便秘気味で肛門が切れ、そこで血が付いてさらには痔になっている可能性もありますので注意しましょう。

3.それぞれに合うキャットフード

3-1.繊維質が多い
単純に、繊維質の少ないキャットフードを選びます。繊維質には二種類あり、可溶性か不溶性に分かれ、この不溶性の繊維質が血便に影響しているかもしれないのです。
食物繊維と聞くと便通を促してくれそうですが、質の悪い繊維質はかえって便を固くしてしまう可能性もあるのです。
たまに見かける、ビートパルプという繊維質は、とくに血便が出ている猫にはおすすめできません。
高タンパク質の消化性の良いキャットフードに切り替え、ビートパルプの入っていないキャットフードを与えましょう。

3-2.アレルギー
アレルギー元を特定し、それを避けます。正確に知るには病院へ行きましょう。
アレルギーになりにくいものとして、魚類(サーモン・白身魚など)やダックが主原料のものが挙げられます。

事前にアレルギー対策をするのであれば、こういったキャットフードにするのがおすすめです。また、アレルゲンカットの療法食をつくっているメーカーもあるので、それを与えるのも良いですね。

3-3.便秘気味
食物繊維のほかに、脂質の多いキャットフードに切り替えて改善することもできます。油分で便を出やすくすることによって、血便のリスクを下げられるのです。繊維質の落とし穴に不安な方は、脂質から見てキャットフードを選ぶのも良いでしょう。

4.血便は重度になる前に気づける

こうしてみると、キャットフードで改善できることも意外と多いものです。
日々の便の状態から愛猫の健康状態を知れるようになると、長生きにも繋がります。
血便になってしまったら、基本的には病院で確実な指示をもらいながら治療に専念していただきたいですが、できることなら普段のキャットフードで予防もして、血便にならないようにしてあげるのが一番良いですね。