
原因はさまざまですが、猫は皮膚病のリスクが高い動物です。軽度な皮膚病や、とくにフケが出てくることは生活の条件で起こりやすいものです。
例えば冬場など、乾燥する時期では肌の水分も少なくなりフケが出やすい状態になります。
また、ノミやダニなどの感染症になってフケが出ることもあれば、引っ越しなどで急に環境が変わるような慣れない出来事を体験すると、それによりストレスが溜まってフケを起こすきっかけにもなります。
免疫力の低下も、感染症を起こしてフケが増える要因になります。免疫力を上げるためにも、より質の良いキャットフードを与える必要がありますね。
今回は、日常起きやすいフケ予防とそのキャットフードについてご紹介します。
2-1.良質な原材料
基本的には、免疫力の低下を避けるためにも質の良いキャットフードを選ぶ事です。
穀類がメインで作られているキャットフードを避け、肉や魚などが主成分となっているものが良いですね。穀類不使用の証として「グレインフリー」と呼ばれるキャットフードもありますので、これを探すのも良いでしょう。
また、ノミやダニが原因でのフケだと、キャットフードにアレルギー反応を起こしている場合もあります。成分表に「とうもろこし」や「米」の文字が最初の方にある場合はすぐにフードを変えましょう。これらはアレルギーを起こしやすいと言われています。
2-2.アレルゲンを避ける
質の良い原材料を使っていても、アレルギーばかりは体質によるので絶対に起こらないとは限りません。
その中でもアレルギーになる可能性が低いといわれているのが、白身魚やサーモンです。
安全なキャットフードを選ぶのであれば、チキンなどよりも魚がメインのものを選びましょう。
その他にもアレルギーが起こりにくいアヒル肉、羊肉、消化吸収しやすい加水分解されたタンパク質を使った低アレルギーキャットフードもあります。
加湿器やブラッシングも効果的だといわれています。ブラッシングは、ひどい皮膚病にかかっているときは悪化する可能性もあるのでおすすめできませんが、フケ程度ならこれで取ることもできますし、肌のマッサージ効果もあります。
意外なのが、シャンプーは場合によってはフケ予防に対して逆効果だということです。
フケが出る原因は、十分に乾かされていない毛にあります。
ただ洗うだけでは、かえってフケを出してしまう原因になりかねません。洗ったあとはしっかり乾かしましょう。
また、猫が生活する生活環境を清潔に保つことも重要です。
ストレスが原因でフケが出ているなら、気分が紛れるように外が見えるようなキャットタワーを設置することや、スキンシップの時間を増やすことも効果的です。
身近な人と触れ合って、安心する時間を作るのもとても大切ですね。
生活の中で、フケの原因になっている可能性のあるものはたくさんあります。大事なのは、何が原因でそれが起こっているのかを知ることです。
それを知るには、もちろん病院で診断を受けることが一番良いですが、日頃どれだけ愛猫の様子を見ているかも大事です。フケは、撫でたりブラッシングをしているときに気づきやすいです。
愛猫に合ったキャットフードを見つけられるように、スキンシップをする時には状態もよく見てあげてくださいね。