猫ごはんを考える会

高齢猫は要注意!知っておくべき糖尿病用キャットフード

1.いつかかってもおかしくない病気

糖尿病は、人間だけの病気ではありません。猫の糖尿病も、ほうっておけば今後の体調に大きく影響します。高齢猫であれば尚更です。ですので早いうちに対策をし、改善していきましょう。
糖尿病の原因としては、高齢や肥満が主なものとして挙げられ、比較的かかる可能性の高い病気でもあります。肥満猫は特に糖尿病にかかるリスクが高く、標準体重の猫と比較しておよそ4~5倍になるともいわれています。

昨今では糖尿病用キャットフードも増え、これらを与えて少しずつ回復していく猫も多いようです。今回は、糖尿病を患う愛猫のキャットフードでお悩みの方に、おすすめのキャットフードをご紹介します。


2.糖尿病の2大要因

(1)高齢猫の場合
大きく分けて、高齢と肥満が原因だと書きましたが、その理由は何なのでしょうか?
まず高齢猫には、いつまでも成猫用のキャットフードを与えて良いわけではありません。
成猫用の高タンパクな栄養満点のものを食べ続けていると、栄養の過剰摂取で血糖値が上がってしまうのです。

また、高齢になればなかなか運動もしにくいもの。その分、消費もしにくいですよね。
なかなか消費しないのに栄養ばかりどんどん吸収する、このサイクルがあまり良くないのです。
糖尿病を予防するには、高齢になった段階でシニア用のキャットフードへ移行するなどの初期の対応も大切です。

(2)肥満猫の場合
高齢猫は動かない、だから太る、という流れもありますが、若い時に受けた不妊手術の後、ホルモンバランスが崩れて太りやすくなる場合もあります。
この時からしっかり管理をし、日頃から太らないよう注意していれば、肥満を防げたかもしれません。
去勢・不妊や年齢など、その時のライフステージにあったキャットフードを日頃から与えていることが肥満の予防に繋がります。


3.基本は低炭水化物を心がける

もともと、猫の体のしくみ上、とうもろこしなどの炭水化物は消化しにくいとされていますが、これは糖尿病にも関係してきます。というのも、高炭水化物は糖尿病を誘発する可能性があるからです。
高炭水化物を食べ続けると、アミロイドと呼ばれる繊維状のタンパク質が膵臓に沈着しやすくなり、糖分が放出されます。その結果、糖尿病を誘発する可能性があるのです。
糖尿病になってからはもちろんのこと、予防として低炭水化物のキャットフードを選ぶようにしましょう。

ですが残念なことに、とうもろこしなど炭水化物をメインの材料として作られているキャットフードは多く、買うときには注意が必要です。
常に成分表を見比べるクセをつけ、 肉などのタンパク質が多く含まれるキャットフードを購入しましょう。


4.血糖値を計る値、GI値

糖尿病は、血糖値と深い関わりがあります。
その血糖値を「GI値」という単位で測れるのをご存知でしょうか。
GI値は、食材に含まれる糖質の吸収の度合いを示し、摂取2時間までに血液へ吸収される糖質の量を計った値です。
この値の高低によって、何を食べたら血糖値が急激に上昇するのか、もしくは穏やかなのかがわかるのです。
値が高いもの、つまり血糖値が急上昇するものの代表は、とうもろこしや穀類、糖類などがあります。
これらは炭水化物のグループにも入り、消化吸収の悪さや食物アレルギーといった観点からも、キャットフードにはおすすめできない食材です。
反対にGI値が低いものは、海藻や肉、さつまいも、野菜などが挙げられます。
肉は高タンパク質の源でもあり、さつまいもは食物繊維が豊富です。
食物繊維は、肥満で糖尿病の猫にとって大切な栄養素で、繊維がお腹の中で膨らむことにより満腹感が続きます。
普段よく食べてしまう猫も、食べすぎ予防にもなるので良いですね。


5.気づけるだけの距離感を

糖尿病は、かかったとしても最初はわかりづらく、発覚したときにはだいぶ症状が進んでいた、という場合もあります。普段からよく見ていないと、トイレの回数や食欲の変化には気づきにくいものです。
もし糖尿病と診断された場合は、以下の項目を管理し続け、次回診察の時に報告すると良いでしょう。
項目は、週一回の体重測定、一日の飲水量や運動量、食欲の有無、排尿・便の量と回数です。
日頃から見るクセも付きますし、これらの情報は最低限把握できていると経過がわかりやすいのです。
どれだけ早く気づけるかは、飼い主と愛猫の距離感だと思います。
ぜひ距離感を縮めて、誰よりも早く気づける存在になってくださいね。