
猫は体臭があまりない動物です。
あくびをしたときに口のニオイを嗅ぐと、キャットフードのニオイがする程度です。
そのため、突然猫の口がクサいと感じるようになったときは、何か病気になっているかもしれません。
口臭の原因と対策方法を具体的に見ていきましょう。
1-1.歯周病
猫の口臭の原因の8割は、歯石や口内炎、虫歯等の歯周病と言われています。
歯周病になっているときの口臭の特徴は、腐ったようなニオイがすることです。
口臭がする他に、キャットフードを食べにくそうにしていたり、よだれがよく出るといった症状があります。
歯垢が溜まり歯が黄ばんでしまうのも特徴の一つです。
歯周病になると唾液も臭くなるので、毛づくろいをすると唾液が体毛につき全身がクサくなります。
綺麗好きな猫のためにも、早めに対処してあげたいですね。
1-2.腎臓病
内臓系の疾患があっても口臭はキツくなります。
腎臓病にかかっているときの猫の口臭は、おしっこのようなニオイになります。
腎機能が低下することで、体内にアンモニアが溜まってしまうためです。
口臭の他にも、水をよく飲むようになる症状が出たら腎臓病の可能性が高くなります。
1-3.食べカスが残っている
ウェットキャットフードを主食としている猫は、ドライキャットフードを主食としている猫に比べて口臭がキツイです。
ウェットキャットフードは歯にくっつきやすく、歯垢になりやすいです。
歯垢と猫の口内の細菌が合体することで、揮発性硫黄化合物という口臭の原因となる物質を発生させます。
1-4.激安キャットフードを与えている
激安キャットフードの成分の「人工添加物」は口臭の原因となります。
激安キャットフードは安価な原材料の香りを誤魔化すため、着色料や香料で人工的に香りを付けているので、口内にニオイが残り易くなります。
私たちがニンニクを食べたときと同じ原理です。
ニオイがキツイ他にも、猫の口内環境を荒らしてしまい歯周病の原因にもなるので注意が必要です。
口臭を予防するのでしたら、断然ドライキャットフードがオススメです。
ドライキャットフードはよく噛んで食べる必要があるので、歯垢がつきにくく歯石も出来にくい効果があります。
また、ニオイのキツイキャットフードは口臭の原因になるので、人工添加物が入っていないものを選ぶようにしましょう。
良質なタンパク質を主原料としているキャットフードは消化によく、口臭が改善される他にも便のニオイを抑える効果があります。
食べる物が体を作るのは猫も人間も同じですので、多少高くても良いものを与えてあげるようにしましょう。
口腔ケア用のキャットフードも販売されているので、口臭が気になり始めたら一度見てみるといいですね。
歯周病を治すのには病院に連れていき歯石をとってもらう必要があります。
病院に行くのは猫にとってストレスが溜まる行動なので、一旦口腔内が綺麗になったら自宅で口臭対策をしてあげたいですよね。
歯周病を予防するには、歯磨きをしてあげることが一番です。
猫は自分で毛づくろいをすることは出来ますが、自力で歯磨きをすることは出来ません。
なるべく毎日歯磨きシートや濡らしたガーゼ等で、猫の歯の表面を擦ってあげてください。
また、歯磨き効果のあるオモチャやオヤツもあるので、口を触られるのを嫌がったら試してみてください。
猫の口臭を改善させるには早めに病院に連れていくことが一番です。
若いうちは口臭が気にならなくても、高齢になるにつれて気になるようになることがあります。
歯石を除去するときには全身麻酔をする必要があり、猫の体にかなり負担をかけますので、歯周病にならないよう日々のケアをしてあげましょう。