
なかなか治るのも難しく、発症すると症状が急変することが多い大変危険な病気といわれています。心臓病という名前だけでも十分に怖さを感じますね。さらにこの病気の怖いところは、具体的な予防策といえるものが明らかになっておらず、かかってからの対応で精一杯になってしまうのが現状という事です。
どの病気にもいえることですが、愛猫の状態や食欲などの小さな変化にもいち早く気づき、早期発見につなげることが大切ですね。
今回は心臓病について私たちにできる最大限のケアと、かかってしまったときに与えるキャットフードについてご紹介します。
発症の原因として先天性の場合もあれば、ウイルス感染、タウリンの不足などが一例として考えられますが、残念ながらなぜ発症するか正確なものはわかっておりません。また、高齢になってくると発症するリスクも高まります。
心臓病かどうか判断するには、とにかく愛猫の異変に気づき病院へ連れていくことが、今できる最大限の対応といえるでしょう。症状としては、体温の低下や呼吸困難、後ろ足がマヒするといった症状が見られ、重大な病気なだけあって状態も大きく変化します。
ですので普段よく観察していれば、早めに異変に気づくことはできるはずです。進行の早いものだと発症してから三日ほどで状態が悪化し命を落とす危険もあるので、その時の素早い判断が生死を左右します。
大事に至る前に、ただちに獣医に相談して愛猫の状態を把握しましょう。
具体的に何が良いとされるかは明らかになっていませんが、「心臓病用」のキャットフードが療法食として販売されているのでまずはこれらのキャットフードを与えると良いでしょう。
成分から読み取れるのは、塩分を控えているもの、タウリンを配合 しているものが多いという事です。
塩分が多いと高血圧になる可能性が高まります。
それは心臓に負担をかけることにもなりますので塩分が少なめになるよう調節されています。
タウリンは猫にとって必須の栄養素でありながら、猫自身で合成することができないためフードから摂る必要があります。とくにタウリンの不足が心臓病の引き金にもなりますので、心臓病用のキャットフードにはタウリンが欠かせないのです。
それから、病院で心臓病と診断された時にキャットフードについて必ず獣医に確認してください。
アレルギーなどで食べられないキャットフードもあるかもしれませんので、よく相談した上で購入しましょう。
厳しい症状が多い心臓病。根気強く病気と向き合っていくことと、最後まで諦めないことが肝心です。一瞬の判断が生死を分けることもあるので、心臓病の疑いがあるなら迷わず病院へ行きましょう。
それ以外に私たちにできることは、日々の世話と食事改善くらいです。
心臓に負担のかからないよう安静に生活させること、心臓病におすすめのキャットフードへ変えてみること、まずはそこから実行していきましょう。
ご飯を食べてくれる姿を見るだけでも、飼い主としては希望が見えます。
変化に敏感になり、すぐ対応することを心がけ、愛猫のサインに気づいてあげてください。