
現在猫の主食として、ドライキャットフードを与えている方が多いと思います。
キャットフード売り場に並んでいる様々な種類のウェットキャットフードを見ると思わず買いたくなってしまいますよね。
しかし、そこで心配なのが“ウェットキャットフードをあげてしまうとドライキャットフードを食べなくなるのか”という点。
今回はその疑問について、詳しく解説していきます。
1-1.水分量
ドライキャットフードに含まれている水分量は10%以下で、カリカリと乾燥しています。
ウェットキャットフードに含まれている水分量は75~85%で、柔らかく湿っています。
1-2.嗜好性
ウェットキャットフードは湿っているので匂いを感じやすく、食感も素材本来のものに近いので、嗜好性が高いです。
ドライキャットフードは栄養バランスは整っていますが、香りが感じづらく、ウェットキャットフードと比べると嗜好性は低いです。
1-3.形状
ウェットキャットフードは柔らかく飲み込みやすいので、簡単に食べることが出来ます。
ドライキャットフードは硬いので食べごたえがあり、噛むことでストレスを発散する猫もいます。
ドライキャットフードを主食として与えている場合は、そこまで心配しなくても大丈夫です。
猫にとってウェットキャットフードは“たまに出てくる美味しいもの”くらいの感覚です。
真新しいから興味を持って食べてみるだけであって、ウェットキャットフードを与えなければドライキャットフードを食べてくれないということは殆どありません。
筆者もドライキャットフードを主食とする猫を飼っていますが、月に数回ご褒美として与える程度なので、餌を食べてくれない…と悩んだ経験は少ないです。
普段通りの量を食べてくれなくても、ウェットキャットフードが原因でない場合の方が多いので、猫の体調を観察しつつ根気よく待ってみるといいでしょう。
以上で冒頭に挙げた疑問点を解決出来たかと思いますが、現在ウェットキャットフードを主食としている場合はどうなのでしょうか。
ウェットキャットフードを主食としている場合、ドライキャットフードを主食に変えるのは少し根気がいります。
いきなり全部変えてしまうと食べてくれない可能性があるので、ウェットキャットフードにドライキャットフードを混ぜ、少しずつドライキャットフードの割合を増やしていく必要があります。
始めは慣れないキャットフードに戸惑うかもしれませんが、“これしか食べるものがない”と理解すれば食べてくれるようになります。
しかし、長年ウェットキャットフードしか食べていない猫にとってドライキャットフードは味気ないものなので、全く食べてくれない可能性もあります。
そういう場合は変えることを諦めましょう。
猫は頭のいい動物なので、ウェットキャットフードをたまに与える程度ならなんの問題もありません。
一食小分けパックになっているものも多いので、今まで買うのを躊躇していた飼い主さんも、試しに与えてみてはいかがでしょうか。