
健康な赤ちゃんを産むために 母親の身体が大切なのは、人も猫も同じです。キャットフードひとつにしても、母猫だけでなくお腹の中にいる子猫に影響を及ぼしてしまう場合がもあります。
母猫は子猫と自分、両方のエネルギーを摂らなくてはいけないので、食べる 量も多くなりますから、飼い主さんはあまり質の悪いキャットフードをいつまでも与えたくはないですよね。新しい命が産まれる大事な時期、普段以上に気を配る必要があります。
そんな時に母猫に与えたいキャットフードとはどんなものなのでしょうか。今回は妊娠中・授乳期の猫のためのキャットフードについてご紹介します。
2-1.カロリーを多目に与える
人の妊娠中もそうですが、まだお腹の中にいる間は母猫の食欲も減少しがちです。お腹がふくらみ、胃が圧迫されることでよく吐いてしまう猫もいます。
そんな母猫に大切なのは、効率よく栄養分を吸収すること。
しかしいつものキャットフードの量を多くあげても、そもそも食べきれない場合があります。そうなったら、少ない量でも栄養をしっかり摂れるカロリーが高めのものが良いでしょう。
お腹にいる子猫の数にもよりますが、一般的に普段より1.5~2倍のカロリーを摂取すると良いといわれています。
数値にするとおよそ体重1kgあたり140~300カロリーです。
カロリーに合うキャットフードのグラム数は、キャットフードによって変わってきますので、よく成分表を見て計算してください。
2-2.キャットフードの質を考える
添加物は入っていないか、メインの食材は何か、いつも以上に気を配る必要があります。
高タンパクなもので消化吸収に良いもの、穀類が入っていないものをおすすめします。高タンパクなフードは、主原料が鶏肉や魚といった肉類であること。これらは肉食動物である猫が消化吸収しやすいものであり、必要な栄養素です。
反対に穀類は猫にとって消化しづらく、胃にも負担がかかります。ただでさえ妊娠中で負担がかかっているところにさらに追い討ちをかけてしまうのは、母猫にとってあまり良いとは言えません。
せめてこの時期だけでも、キャットフードを見直し高タンパクなものへ変えてあげましょう。
授乳期が最もフードを与える量が多くなります。カロリーにしておよそいつもの2~3倍ほどです。
これはあくまでも目安ですが、母猫が欲しがったら欲しがる分だけフードをあげても良いくらいです。そのくらいたくさん食べる時期だと思った方が良いでしょう。
妊娠中もですが、授乳期も子猫のための身体作りがまだまだ必要な時期。出産後、3週間ほどまでは多目に与えてあげましょう。キャットフードの質に関しても妊娠中と同じで、しばらくは高タンパクなものを与えることをおすすめします。
新しい命が産まれるまで、期待と不安があるかと思います。その中で、家族である私達ができることは最大限やるのが、せめてもの助けになります。万全な状態で、母子ともに健康でいられるように、精一杯サポートしてあげてくださいね。