
1.キャットフードから健康を見直す
愛猫も大切な家族。できる限り長生きしてほしいと思うのは、飼い主として当然の願いだと思います。長生きの秘訣として、ずっと健康でいられるかを考えた時、病気にならないキャットフードがあるなら是非とも購入したいですよね。
ただ、残念ながら「病気にならない」と断定できるキャットフードは今のところはありません。
好みの違いがあるように、猫によって体質も違いますし、性別や種類によってかかりやすい病気が変わったりするからです。
ただ、キャットフードの選び方によって病気になりにくくすることはできるはずです。
ではその選び方とはどんなものなのでしょうか。
今回は病気を防ぐ事に繋がるキャットフード選びについてご紹介します。
2.病気にかかりやすいものとは?
(1)人工的な添加物
人間の食事でもいえることですが、原材料を見たときに「これって何だろう?」というようなよく わからないものが含まれていると不安になりませんか?
保存料や着色料といった人工的な添加物など、本来キャットフードに必要のないものが多く含まれているケースはよくあります。
代表的なものはBHA、BHT、エトキシキン、赤色○号、青色〇号などです。
これらの栄養価値は無いに等しいだけでなく、食べ続けることで臓器に負担をかけ病気やアレルギーを引き起こす原因にもなりますので、できるだけ避けた方が良い成分です。
猫はそもそも見た目より匂いでご飯を判断するものです。
着色料による「おいしそう」と思わせる加工は、実は飼い主向けに付けられていることがほとんどなのです。
パッケージや見た目に工夫をし、実際の原材料の栄養価がおろそかになっているキャットフードも中にはあるので、そこは飼い主がしっかりと判断することが大切です。
(2)穀類
小麦やトウモロコシは、猫がアレルギーになりやすい材料とされています。
それなのにこういった材料がメインでキャットフードに含まれているのは、コストを抑えつつ容量を増やすため、という場合が多いです。
肉食動物である猫にとって、小麦やトウモロコシのような穀類はわざわざ摂る必要はなく、むしろ身体のしくみ上、消化しにくいつくりになっているのでかえって負担になります。
消化に負担のかかるものをたくさん与えていたら、いずれ臓器にも影響が出て最悪のケースを招く原因にもなるのです。
改善していくには、上記の材料が含まれていないキャットフードに少しずつ変えていくのが良いでしょう。キャットフードを変えるときは、今まで与えていたご飯に少しずつ混ぜ、日数をかけて変えていくと食べてくれやすいです。
急に変えると食べてくれない猫もいるので、変化に敏感な猫にはおすすめの方法です。
3.選ぶべき素材
プレミアムフード、グレインフリーとよばれるキャットフードが、添加物や不要な穀類を避けたキャットフードです。プレミアムフードとは、人工的な添加物をほとんど使わずに作られているもの、グレインフリーとは穀類不使用のキャットフードの呼び名です。
チキンやサーモンといった肉類をメインにしていることや、酸化防止剤のところに天然由来である表記がされていたりと、健康面にかなり配慮されたキャットフードです。
ただし、プレミアムフードにしたからといって確実に病気にならない、というわけではありません。
ですが病気になりにくいための工夫を飼い主側でするとしたら、こういったキャットフードを選ぶのが良いでしょう。
4.それぞれに合ったキャットフードを選ぶ
穀類のように、私達が食べられる食材だから猫も大丈夫、という判断基準は甘いようです。
そもそもアレルギーとはそういうものですよね。
Aの猫は食べられるけれどもBの猫は肌に異常が出る、というように個体が違えばもう同じ判断基準ではないのです。だからこそ、その愛猫に合うもの、与えてはいけないものを飼い主である私達が十分に見極め、変化に敏感になる必要があります。
複数飼っていらっしゃる方はとくに気を付けた方が良い点かもしれません。