
猫はライフステージごとに、1日に必要とするカロリー量が違います。
特にキャットフードの切り替えのタイミングは、摂取するカロリー量が変わるので、猫もお腹を空かせて餌を催促することがあります。
催促されたからといって毎回キャットフードを与えていれば、肥満の原因となってしまいます。
では、キャットフードは1日に何回あげるのがベストなのでしょうか。
今回は、キャットフードは1日何回あげればいいのかという疑問にお答えします。
1-1.子猫期
子猫期は猫の一生の中で一番カロリーを必要とする時期です。
猫の生後1年間は人間の約20歳分の歳をとると言われているので、成長のためにカロリーは必要不可欠なのです。
しかし、まだ歯が未発達で胃が小さい子猫は一度に沢山のご飯を食べることが出来ません。
そのため、何回かに分けてキャットフードを与える必要があります。
理想的なのは、離乳~生後半年頃までは1日4回。
生後半年~1年は1日3回に分けて与えることです。
回数が多いので大変ですが、子猫期の成長をサポートするために頑張りたいですね。
1-2.成猫期
生後1年を過ぎると子猫から成猫になります。
キャットフードも成猫用のものに変える必要があるので、キャットフードを変えたばかりの頃は味や量に物足りなさを感じるかもしれません。
ですので、初めのうちは1日3回。
味や量に慣れてきた頃に、1日2回に変えていきましょう。
成猫期は一番活動的でエネルギーを必要とする時期なので、キャットフードの種類や回数を変えたタイミングで催促があるかもしれません。
そんなときは、少量でも満足感を得ることが出来る、高タンパク高脂質のキャットフードを与えるようにしましょう。
食事の質をよくすることで、キャットフードの変化のストレスを減らすことが出来ます。
1-3.シニア猫期
シニア猫になると活動量も減り、1日の中で寝ていることが多くなります。
高齢期に入ると歯が抜け落ち、食欲もだんだんなくなります。
ですので、シニア猫期は1日3回~4回に分けて与えましょう。
シニア猫は食欲もなく、一度に沢山の量を食べることが出来ません。
食欲がなくても香りがよく鮮度のいいキャットフードなら食べてくれるかもしれません。
1日3、4回に分けて与えることで、いつでも鮮度のいいキャットフードを食べてもらうことが出来ます。
基本的にはざっくりと朝夕等のタイミングで与えるようにしましょう。
朝7時、夜19時のように決まった時間に規則正しくキャットフードを与えることで、猫が飼い主の生活リズムを学習し、ご飯の時間になると催促鳴きする可能性があります。
その場合は与える時間は決めずにタイミングをずらして、生活リズムを悟られないことが大切です。
また、置き餌はなるべく避けたほうがいいでしょう。
猫はキャットフードを何回かに分けて食べるので、2日分のキャットフードとたっぷりの水を用意しておけば1泊程度の旅行は可能です。
そういう特例は別にして、毎日の食事を置き餌にしてしまうと、ダラダラ食いが習慣になります。
キャットフード自体も酸化して香りが飛び、1日に何度も猫の唾液がつくことで雑菌が繁殖してしまう可能性があります。
常に継ぎ足ししていたら、猫がどれだけの量のキャットフードを食べたか、詳しく知ることも出来ません。
ですので、猫のライフステージに合わせた必要回数を与えることが大切です。
猫の食生活の管理をきちんとしてあげることで、将来的な病気や肥満を防ぐことが出来ます。
飼い主が手間をかけた分だけ、猫と過ごせる時間も長くなります。
猫のためにもきちんと食生活のサポートをしてあげましょう。